モナド新書004
アナキズムの再生
アナキズムの再生
大窪一志(おおくぼ・かずし)著
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- 新書判/384頁
- ISBN 978-4-931344-30-3
- 定価:本体 1200円+税
アナキズム×コミュニズム論争史の中から脱近代の思想を再生する。
世界史は“近代の終わり”を告げている。それがいま、あらゆる思想の出発点にならなければならない。
ロック・ルソー・カント・ヘーゲルらのヨーロッパ近代精神を、マルクスは、社会主義の運動に引き継いで完遂しようとした。たいしてプルードンは、近代原理と近代国家そのものを超克しようとした。
コミュニズムの父=マルクスとアナキズムの父=プルードン。
相剋の軌跡をたどりながら、近代の終わりに新しい社会の始まりを見る。
マルクスとプルードン、ロシアのアナとボル、山川均と大杉栄…近代精神を継承し、近代革命を完遂しようとしたマルクス系列のコミュニズム―それとの対抗のなかで近代原理と近代国家そのものを超克しようとしたプルードン系列のアナキズム―その論争史のなかから、脱近代の思想を再生する。
< 目次 >
第Ⅰ章 世界市民共和国か、世界社会主義か
第Ⅱ章 近代革命の完遂か、近代原理の超克か
第Ⅲ章 革命の千年王国か、再生のユートピアか
第Ⅳ章 労働者の自発か、階級の結集か
第Ⅱ章 近代革命の完遂か、近代原理の超克か
第Ⅲ章 革命の千年王国か、再生のユートピアか
第Ⅳ章 労働者の自発か、階級の結集か
著者紹介
大窪一志(おおくぼ・かずし)
1946年、神奈川県生まれ。東京大学文学部哲学科卒業。在学中は、共産党員として学生運動に参加。筑摩書房、日本生協連などで編集者として働いたのち、フリーの編集者・著述者として活動。主な著述に『日本型生協の組織像』(コープ出版)『「新しい中世」の始まりと日本』(花伝社)『素描・1960年代』(川上徹との共著、同時代社)、主な訳述にグスタフ・ランダウアー『レボルツィオーン 再生の歴史哲学』、 ジョン・ホロウェイ『権力を取らずに世界を変える』(四茂野修と共訳)(いずれも同時代社)などがある。