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モナド新書シリーズモナド新書002
部落差別の謎を解く キヨメとケガレ

部落差別の謎を解く キヨメとケガレ/川元祥一
  • 部落差別の謎を解く
    キヨメとケガレ


  • 川元祥一(かわもと・よしかず)著

    • 新書判/224頁
    • ISBN 978-4-931344-26-6
    • 定価:本体 840円+税
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この一冊で部落問題がわかる!!
差別する側も、される側も、その理由がわからぬまま「日本最大のタブー」とされている部落差別。 その淵源は、死のケガレを怖れ、これを忌避したことから始まった!

今までどうしても解けなかった部落差別の謎―それはケガレ意識との関わりだ。部落差別とケガレ意識をワンセットでとらえる見方は従来からあった。だが、それだけでは「生来のケガレ」として代々世襲され、「出自」を理由に結婚などを忌避される、世界にもまれな差別が成立した理由が説明できない。長年にわたり自らの問題として考察し続けてきた著者が、その謎を鮮やかに解きあかす。

< 目次 >

Ⅰ 部落は「社会外の社会」ではなかった
第1章 なぜそこに部落があるのか
第2章 部落差別とは何か
第3章 部落差別の3要素
Ⅱ 江戸時代に根固めされた身分制度
第1章 検地、刀狩り、身分統制令の大目的
第2章 キリシタン弾圧と身分制度
第3章 忌避・触穢しょくえと身分制度
Ⅲ ケガレとキヨメ
第1章 再生機能を担う部落文明・部落文化
第2章 部落文化の個性
おわりに 部落を名乗る意味

著者紹介


川元祥一(かわもと・よしかず)

1940年兵庫県生まれ。作家。岡山県津山市で育つ。主著に『旅芸人のフォークロア』(農山漁村文化協会)、『部落問題とは何か』、『被差別部落の構造と形成』(共に三一書房)、『日本文化の変革』、『部落差別を克服する思想』(共に解放出版社)他。

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